【ベイトリール】アブガルシアがシマノ、ダイワに劣るという洗脳
2025/02/25
アブガルシアはシマノダイワに劣る。
ルアーフィッシングの業界ではそんな印象が釣り人達に定着しているっぽいですが、現代の技術を駆使して作られたベイトリールであれば、どのメーカー(大手3社の)のどのモデルを選ぼうが、巷で言われている様な差は全くありません。
実際にYouTube上でベイトリールの飛距離測定を行っているもに関しては、私が探す限りでは100%すべての動画において、アブガルシアのリールが1位という検証結果が出ています。
シマノとダイワを比較する動画は多いですが、私が一日探した限り、アブガルシアを含んだ飛距離検証の動画は以下の三つです。
全ての動画でアブのリールが1位になってしまっているので、どの動画もテスト後は実験者がショックを受けている感じになっています(笑)
実際に比較すれば、このような結果が出ているにも関わらず、アブは1番自画自賛を控えているメーカーであるために『アブガルシアは性能に劣る』という印象が業界に蔓延しているのは、
私達釣り人にとって、特にこれから釣りを始めようという初心者の方にとっては大きな損失があると思います。
そんなわけで、今回は『高価なパーツを使うことと、リールの性能には必ずしも相関があるわけではない』と言う事を、しっかりと根拠を用いて解説し、新しいリール購入時の選択の幅を広げていける様な、そんな記事を書いていければと思います。
精密なパーツ < 大まかなスペック
まず最初に、
『高価なパーツを使えば性能が上がるわけではない』
私がそう断言する理由は、実際テストをしても分かりますが、リールの性能というのは、内部に組み込まれている細かな部品や精密な作りではなく、
大雑把な設計やスペックが最も重要だからです。
どれだけ精密で高価なパーツを使おうと、大まかなスペックが使用条件にバチっとハマっていなければ、リールの性能(主に飛距離)は半減してしまいます。
どれだけ時代が進もうと、キャスティングは『物体を飛ばす』という物理現象でしか無いため、どうすれば効率良くルアーを飛ばせるのか?という問いに対する答えは昔から大枠の答えは出ており、
その大枠を満たす事自体には、それほど高度な技術を必要としないのです。
だからこそ、精密なパーツを作る技術の差=リールの性能の差にはなりにくい。
実際に、YouTube上で飛距離測定を行なっている全ての動画で、シンプルな構造を用いたアブガルシアのリールが一位となっているのも、その根拠の一つと言えるでしょう。
飛距離を中心としたリールの性能において重要なのは、何より大まかな内部構造です。
その大まかな内部構造をアブはしっかりと捉えている。だからこそ、安価なリールでも他社の最上位機種を凌ぐ飛距離を出すことができるのです。
高度な技術が優位となる時
とは言ったものの、日本企業が誇る高度な技術が、性能に直結する場合があるのも、また一つの事実です。
例えば『可能な限り軽いものを投げたい』といった”極単な釣り”をする場合であれば、最新技術はその優位性を発揮し始めます。
現在のところ、ベイトアジングで用いられるようなフィネスリールにおいては、ダイワのリールが頭ひとつ抜け出している印象があります。

リールの性能を司る”基本スペックの意味”を理解すれば
どの様なスペックが、どの様な性能を作るのか?をある程度理解していれば、メーカーの広告に踊らされる事も少なくなります。
そして、素晴らしい機能を備えた隠れたリールの存在にも、気づく事ができる様になる。
それだけでなく、自分の釣りに必要とされる性能を備えたリールを、カスタムによって作り出すことも出来る様になります。

現在、私がシマノでもダイワでもなく、アブガルシアのリールを拘って使用しているのは、多くの機種のパーツに互換性があり、
自分が必要としている機能を追加することができるからです。
スプール系、幅、重量、
ブレーキシステム、
レベルワインダー、
ハンドル、
ギヤ比、素材
これら全てを自在に入れ替える事ができるため、自分が必要としている基本スペックをリールに組み込む事ができます。

カスタムが容易にできるのなら、不足した機能も後から追加できる様になるため、ある程度見た目の好みでリールを選ぶこともできる様になる。ここが、他社にはないアブガルシアの良いところでは無いでしょうか。
『売れているから高機能』とは思わない方が良い
釣具に限らず、ある一定以上のクオリティーのを満たしたモノであれば、その製品がどれほど市場に広まるかは広告戦略が決定します。
この宣伝力に関していえば、シマノとダイワはアブガルシアを圧倒しています。というか、私にはシマノが抜きに出ている印象を受けます。
そして、アブはもう少し自社の素晴らしい製品をアピールした方が良い、、
もちろん、大口を叩かないところがアブの良いところでもあるわけですが。いずれにせよ、
広告戦略はその業界全体からの印象をコントロールしてしまうくらい、強大な力があるという事を私たちは知っておく必要があると思います。それは、今回例に上げた『ベイトリール』も例外ではありません。
私達消費者はメーカーの宣伝文句を鵜呑みにせず、可能な範囲でも自分なりの確認作業を行うことが重要です。
メーカーが語る商品解説ばかりを道具選びの基準とするなら、都度都度メーカーの言葉に踊らされ釣具代のコストが嵩むだけでなく、
本当に良い釣具達と出会うチャンスも、喪失してしまうかもしれません。

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