ルアーで釣れない理由のダントツ第一位。
2022/12/02
最近は、釣りを教えている方と一緒に釣りに出かけることが多いのですが、餌の釣りと違い、ルアーでの釣りは、
釣れる人は毎回釣れるのに、釣れない人は数十回行っても0匹
ということが普通に起きます。
釣れる人と釣れない人に圧倒的な差が出る。それがルアーフィッシングだと思うのですが、釣果が出せない人を見ていて、私が『決定的に欠けているな』と感じる視点、心がけがあります。
それは、
”ターゲットの前を通す”という心がけです。
魚達が『追いかけよう』と、食いのスイッチが入る射程圏内は、思ったよりもかなり短いものです。もちろん、5m先でもルアーを追ってくれる高活性な個体が居ることも確かですが、実は、多くの個体はそうではありません。
重要なのは、顔の目の前にルアーを通して初めて反応する魚から、5m先でもルアーを追ってくれる魚までの
グラデーションが存在する。
ということを知っておく事です。
当然、扱うルアーをフィールドにいる全てのターゲットの目の前を通せるのなら、このグラデーション間にいる全ての個体を食わせる対象とできますが、
魚の居る位置や層を考えず、ただ単にルアーを巻いているだけなのであれば、魚が行動を起こす射程圏内に入る回数は非常に少なくなっています。
釣行中、何回ターゲットの目の前を通せたか?
この指標は、釣行回数が増えるほど、釣果数に”とてつもない差”を生み出す重要な指標です。
基本的に、魚が釣れない際の原因ダントツ一位がこれになります。ルアーが魚の目の前を通る回数が少なすぎて、マグレすら起こらない。
だからこそ、ルアーを通す深さ、タナ、レンジ、何と言っても良いですが、ルアーフィッシングで全く成果が出ていないのであれば、ここをバシッと当てていくことに注力してみてください。
『魚の顔の30cm以内を通せた時にしか食わないんだ』くらいに考えて釣りをするのが丁度良いと思います。
●誰がなんと言おうと、魚はボトムにいる。
では、実際に魚の目の前を通していくために、まずどこを狙ってルアーを通していくのか?について考えてみましょう。
これに関しては、困った時はとにかくボトム付近を徹底して狙っていくのをお勧めします。
青物などの例外はありますが、基本的に『魚が浮いている』という日であっても、ボトムには必ず沢山の魚がいます。というかボトムの方が沢山います。
表層で多くの魚を見かける時でも、魚は表層にいる!のではなく、正確には表層にもいるというだけの話なのです。
もちろん、魚種やその日によって例外を見つけることは可能でが、基本的には常にどんな時でも、ボトムには沢山の魚達が必ずいます。だから、魚の居る深さがわからないのであれば、とりあえずボトム付近を綺麗にトレースできる様徹底すれば、どの様な日であっても私達は扱うルアーを何度も魚の目の前に届ける事ができます。
●ルアーアクションの落とし穴
また、ルアーを意図した深さへ届けるには、ルアー個別に存在する基本的なトレースコースも、理解している必要があります。
ルアーはその種類によって通ってくるコースが異なり、曲線的に手元まで帰ってきたり、直線的であったりと、様々なものがあるからです。
バイブレーション、スピナーベイト、ジグヘッドなど、水よりも重いルアーは直線的に引くのに優れたり、カウントダウンやリトリーブスピードを操ることが出来れば、全ての層を攻めることもできます。
一方、水よりも軽く、さらにリップがついているタイプのルアーであれば、一定の層を引くのにはそれなりの技術を要す場合があります。
細かな話は割愛しますが、魚がいるであろうレンジが決まったら、そこになるべく正確に、長い距離を引いてこれるルアーをセレクト、操作を行うことが非常に重要です。
●まとめ
長々と書いてしまいましたが、ルアーで魚を仕留めるために、問答無用でダントツに重要なことは、魚の目の前を何回通せるか?シンプルであり、当たり前すぎる話でありながら、何よりも重要だと言う事です。
釣行時に使用している仕掛けや釣り方に関しては、当サイト内にある『魚種別釣れる構造』に記載しています。一読するだけで後の釣果にかなりの違いが出てくると思いますので、興味のある方は目を通していただければと思います。
魚種別釣れる構造→https://kishitsuri.com/1515-2/