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ウナギ釣りのポイント(穴場)を見つけ出す超効率的な方法。‘‘鰻インテリジェンス’’

   

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最近は神奈川県で誰も知らないウナギ釣りポイントを開拓したく、夜な夜な竿を持って走り回っています。すでに知っているポイントで釣果をあげてもあまり感動しなくなってきたので、独自のポイント開拓法で‘‘ウナギの穴場’’を探します。

そして、今夜ようやく新しいポイントを発見!神奈川県のとある水路で66センチのウナギをゲットしました。
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探し求めていた一匹、数日間空振りを繰り返した甲斐がありました。諦めず探し回れば美味しい魚は必ずいる!

『ウナギ釣り』に実力があるとするなら。

ウナギのブッコミ釣りは、基本的に仕掛けを投げてアタリを待つだけの釣りなので、同じ仕掛けを使えば、初心者も上級者も大差の出にくい釣りです。

そんなウナギ釣りに‘‘実力?’’らしきモノがあるとするなら、それは穴場ポイントの開拓力だと思っています。どこにでもいるウナギだからこそ、サボりがちになる新規ポイントの開拓は、ライバルに差をつける大きな要素になる。

で、今回の60オーバーのポイントはどうやって開拓したのか?具体的な釣り場をネットに出す事はしませんが(場が荒れるので)、今回はポイントの探し方について共有しようと思います。

私が独自が行っている穴場の開拓法です。この方法を使えば、全国のどこであってもウナギの穴場スポットを見つけ出すことが出来るようになります。『自分の足で探しまくるぞ!』と探究心マックスな方は是非お試しあれ!

誰も知らない穴場を探し出せ!

なんかすごそうな雰囲気丸出しで書きましたが、やる事は非常にシンプルです。まずは、ウナギが好みそうな場所の条件を、どんどん書き出していきましょう。例えばこんな感じに、です。

・50センチ以上の水深があり、緩やかな流れ。
・川の河口付近が有名なウナギ釣りポイントである
・鮎がいる。
などなど。

上の様な条件は、まだまだ沢山上げることができますが、今はここまで。次はグーグルマップの航空写真機能を使い、出した条件に合致する場所を保存していきます。

大体10〜20ヶ所くらいをチェックすれば、一つはグッドなポイントが含まれるはずです。私の場合、今回は10ヶ所に的を絞りました。

一通り調査ポイントのピックアップが済んだら、次は『竿を持ってゴー!!』じゃなくて、ココでは竿を出すわけではなく、置き針仕掛けを放り込みに向かいます。

(ウナギの置き針仕掛け)

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目をつけたポイント全てで調査釣行を行っていたら、時間がかかり過ぎますしね。私の場合、一つのポイントにつき3本くらいの仕掛けを投げ込んで、どんどん次の場所へと回って行きました。今回は10ヶ所に仕掛けを設置したので、合計30本の仕掛けを用意したことになります。

仕掛けを設置し終わったら、数時間後、または翌日の朝に仕掛けを回収しに行くわけですが、ここでウナギが掛かってたからと言って、『穴場発見!』なーんてリアクションは禁物です(笑)一匹くらいどこウナギ釣り場でも釣れるので、重要なのはそこがウナギが大量に潜む穴場なのか?ということ。ウナギが取れたと言っても、まだまだ調査が必要です。

ウナギがかかっていた。もしくはウナギらしき痕跡(糸が切られたなど)があった場所に、今度は竿を2〜3本もって釣りに行きましょう。果たしてそこは穴場たる場所なのか?実際に竿を出して見極めに行くわけです。

頭脳によって差が出る開拓法。はじめの作業が一番大事!

あとは現場で釣りをするだけ。やることはこれだけです。

とてもシンプルなんだけど、実はこの方法には一つ問題があります。それは、ポイントのアタリをつける段階で、的外れな場所に目をつけてしまったら、元も子も無いということ。

全く的外れなポイントばかりに置き針を仕掛けても。意味がありません。ポイントのアタリをつける段階で、ある程度の『インテリジェンス力』が要求されるわけです。

たとえば、

アシもある、水深もある!テトラもある!このポイントはウナギがいるに違いない!!!

と心躍らせても、下流にウナギの遡上を妨害するビッグな堰があったりしたら、ウナギのいる確率はグッと下がってしまいます。

なので、はじめに10ヶ所のポイントをピックアップする際、自分の全知識、経験、または検索エンジンなども積極的に使いながら、慎重にポイントを選んでください。

くれぐれもアクセス集めの素人ライターが書いた『ウナギのポイント!』みたいな情報を鵜呑みにしないように(笑)そんな安易な選考方法では永遠に穴場スポットにはたどり着けない!

今回紹介した方法は、ポイントをピックアップする人の頭脳によってかなり差が出る開拓法です。適当に感覚頼みで選考していては、遠回りをすることになります。逆に、この段階で誰よりも精度の高い選考ができるならば、一晩で超穴場スポットを探り当てることだって十分に可能です。

なぜ、そこを選んだのか?

その根拠をしっかりと意識し、丁寧に調査ポイントを選ぶこと。

ここが一番面白いところですので、是非気合を入れてやってみてください。

超重要!ポイントを選考する上でのヒント

ちなみに、今回は私がウナギスポットを探す際、どんな基準でポイントを選んでいるのか?その幾つかの指標もここでシェアします。

まず一つ目、

ヒント1:なるべく隣の川と距離が開いている川を選ぶ。

ウナギは、深海で生まれ、川を目指して遡上する際、特に『親の育った川へ』と言った習性はありません。現在のところ、遡上する川は‘‘ランダム’’とされています。

つまり、近いエリアに何本も川が流れ込んでいた場合、その川の本数だけウナギが分散してしまうのではないか?と、そう私は考えています。

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そのため、私は出来るだけ広いエリアで一本だけ孤立している川に目をつけます。そのエリア一帯のウナギを、たった一本の川が総取りにしている可能性が高いからです。

ヒント2:支流が多すぎる川は要注意か

次にヒント2、

当然ながら、川が枝分かれするだけ、ウナギの個体数は分散します。本流の場合は河口が一番ウナギの魚影が濃い様に、ウナギが川を登るにつれて、どんどん上流部の魚影は少なくなっていきます。

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そのため、私は本流から枝分かれした『支流』で釣りをする場合、なるべく下流付近で本流と合流する川を選択します。

比較的上流部で釣りをする場合、支流の本数が多すぎる川は要注意かもしれません。

ヒント3:ウナギの遡上を妨害しそうな堰堤のチェック

どんなにウナギの住みやすい環境が揃っていても、ウナギがそこにたどり着けなければ元も子もありません。最近は河川の工事で鮎やウナギの遡上を妨害する堰堤が沢山作られています。

もちろん、雨が降って増水すれば、ウナギ達は大抵の堰堤を越えることができます。しかし、写真の様な魚道を備えた堰堤でも、『遡上の妨害』には十分成り得るのです。

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(航空写真で下流の堰堤をチェック)

こういった堰堤が連続する河川は、ウナギの魚影が薄くなっている可能性が高い。

最後に

以上、今紹介するヒントは以上に3つになります。是非ポイント選定に役立ててみてください。

一応言っておきますが、これらのヒントはあくまで私の仮説に過ぎず、確定した事実ではありません。

でも、こうやって様々な経験、情報を元に様々な推測を重ねる。

『ここにはいる!』と、徐々にウナギの住処へと近づいていくあの感覚は、最高に楽しい夏のゲームです。

ウナギの穴場スポット開拓、是非皆さんも挑戦してみてください。

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写真はついでに獲ったモクズガニ。

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釣行時に使用している仕掛けや釣り方に関しては、当サイト内にある『魚種別釣れる構造』に記載しています。一読するだけで後の釣果にかなりの違いが出てくると思いますので、興味のある方は目を通していただければと思います。

魚種別釣れる構造→https://kishitsuri.com/1515-2/



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