初心者釣り師が”お持ち帰りサイズ”を釣れない理由。これだけ押さえれば釣れる可能性は数段アップします。
2022/12/23
関東圏内で初心者の方が釣りをする場合、かなり熟練した人に教えてもらうなどのサポートがなければ、『食べられるような魚』は釣れない事が多いと思います。
単に『初心者だから』と片付けてしまう事が多いとは思いますが、諦めるのはまだ早い(笑)
ちょっとした工夫によって、初心者でもお持ち帰りサイズをゲットできる。その確率を格段にアップさせる方法があります。
という訳で、今回はファミリー含む初心者釣り師でも”お持ち帰りサイズ”をゲットする方法について、書いて行こうと思います。
大型魚と出会えない原因を突き止め、その問題を一つづつ解決していきます。
釣れない原因1:防波堤の湾内で釣りをするから。
初心者の方が、大型魚の獲得に苦戦する原因はいくつも考えられますが、その中でも最も大きな原因は
『人気の防波堤の湾内』で釣りをするからです。
水の入れ替わりが少ない湾内では、基本的に魚の入れ替わりも多くはありません。そんな場所で、日々沢山の釣り人が釣りをしているのであれば、当然湾内の魚は居なくなってしまいます。
よく、YouTubeなどでは防波堤の水中映像をアップしている人がいますが、そこに写っている海底の様子は、まぁ絶望的な状況であることが多い(笑)
誰もがリリースする様な超ミニサイズの魚しか残っていない場合がほとんどです。
かといって、初心者の方に『磯に行け』と言っても、良いアドバイスになるはずも無いので(危険だから)、
防波堤で釣りをする前提で話をするなら、まず魚の入れ替わりがスムーズに行われている潮通しの良いサイドを選ぶことをお勧めします。
潮通しの良いサイド。わかりやすく言えば壁に囲まれていない『外側』という事になります。こう言った場所は常連さんが沢山入っている事が多いのですが、『人が多すぎて入れない』ということはめったに無いので、両横に挨拶をして入れてもらいましょう。
出来るだけ外側で釣る事がポイント。他の記事でも書きましたが、釣りは場所選びが最も大事です。
釣れない原因2:アオイソメを投げて待つばかり
魚の入れ替わりが無い『湾内』を釣り場に選択するのに加え、‘‘アオイソメなどをつけてとりあえず投げ込んでおく’’という一般的な釣り方も、釣れない確率を格段に上げています。
なぜなら、アオイソメの投げ釣りは、基本的に底物を釣る為の釣法だからです。
先ほど『魚の入れ替わりが少ない場所で釣りをするな』 と書きましたが、魚種に関して言えば、この底物が最も移動力の無い魚。つまり
入れ替わりの少ない魚です。
以下のイラストをご覧ください。
多少例外はありますが、基本的に魚というのは、ボトムに張り付いている種ほど一日の移動距離が少ない傾向にあります。
つまり、ボトムの魚は一度釣られ尽くしてしまうと、なかなか新しい個体が入って来ない。
メジャーな港の湾内で、大型カサゴやアイナメが上がる事はめったにありませんが、イワシやサバなどの『回遊魚』は、湾内でも入れ食いになる事が頻繁にあり、初心者でも大型魚を狙う事ができます。
この差は、日々どれほど大型魚の入れ替わりがあるか、つまり魚の移動力によって釣果の差が出ているのです。
移動距離の少ない底物とは違い、大移動を繰り返す回遊魚は、前日に100匹釣られようが次の日にはまた別の群れが入ってきます。
よって、初心者の方が人気防波堤で‘‘食べられるサイズの魚’’を釣りたいのなら、魚の入れ替わりが多い回遊系の魚を狙うと良いでしょう。
多少場荒れした人気スポットでも、回遊系の魚は毎日千匹万匹単位で入れ替わりがあります。そのため、釣り人の数にも関係なく誰でも好釣果が期待できます。
イワシ、アジ、サバ、カツオ、カマス、イナダなど、メジャーな回遊魚は全てサビキ仕掛けで狙う事ができますし、釣り方も非常に簡単です。
基本的な仕掛けは以前の記事で紹介したモノで問題ありません。あとは、複数のサイズのサビキを準備しておけば、回ってきた魚に合わせて仕掛け変えていく事ができます。
一つ注意点としては、回遊魚の釣りは季節に左右されやすいため、事前に必ず現地情報を集める必要があります。情報の集め方としては、釣り具屋さんに問い合わせたり、
SNSのアングラーズで検索をかける事でも、『今何が釣れているのか?』を事前に把握する事ができます。
もし回遊魚が回っていなかったら
季節によって回遊魚の群れが一切入っていない。一年の中ではこんな時期もあるので、今回はフォローとして一般的なアオイソメを使った釣法も紹介しておきます。
この釣りは、先ほど述べたように‘‘底物を釣る釣り’’になるので、出来る限り外側のポイントで釣るよう心がけてください。
また、以前の記事でも書いたように、アオイソメは集魚効果が非常に低い餌ですので、置き竿(投げたら放置)にしておきたい場合は、集魚力の高い寄せ餌とセットで使う事をお勧めします。
食わせ餌と、寄せ餌における参考記事:http://kishitsuri.blog.jp/archives/1979289.html
上記の記事にあるように、コマセカゴを使って釣りをしても構いませんし、針を2本使って一方を集魚効果の高い餌、もう一方を食わせ餌(アオイソメ)といった使い方をしてもOKです。
食わせのアオイソメと、魚を集める『寄せ餌』をセットで投げ釣りを展開すれば、例え仕掛けを投げ込んだポイントに魚が少なくても、寄せ餌の匂いを頼りに魚は餌を探しに来てくれます。ヒットの確率が格段に高くなるわけです。
まとめ
今回は釣りノウハウを複数詰め込んだ感じになったので、ちょっとまとめを書きますね。
ポイント1:防波堤での釣りは魚の入れ替わりが多い外側を攻める。湾内(内側)は魚の入れ替わりが少なく絶望的に大型魚がいない状況。
ポイント2:毎日魚の入れ替わりが期待できる移動力のある魚をターゲットに選ぶ事。ボトムに住む魚ほど移動力は低くなり、一番毎日の移動が激しいのは表層を泳ぐ回遊魚(青物系)。
ポイント3それでも底物を狙う一般的な方法(青しそ目の投げ釣りとか)で釣りをしたいなら、コマセ、身餌など、集魚力のある餌とセットで使うのが良い。
以上、今回の事を踏まえて防波堤釣りをすれば、お持ち帰りサイズの魚と出会える確率はかなりアップするはずです。これから防波堤釣りに出かける際は、ぜひ意識してみてください!
では!
釣行時に使用している仕掛けや釣り方に関しては、当サイト内にある『魚種別釣れる構造』に記載しています。一読するだけで後の釣果にかなりの違いが出てくると思いますので、興味のある方は目を通していただければと思います。
魚種別釣れる構造→https://kishitsuri.com/1515-2/