アンバサダーの性能は今やオールド釣り具の領域ではない

      2025/10/16


今回はこんな動画を作りました。


(アンバサダーの性能は今やオールド釣り具の領域ではない)

動画でも語っていますが、オールドリールの代名詞であるアブ アンバサダーシリーズはその人気ゆえ、近年では数多くのカスタムパーツが出ており、それらを組み込むことで現行リールと全く遜色ないレベルの性能を付加する事ができます。

私は動画内でアンバサダーリールを多用するため、多少不便を被ってもオールドにこだわるタイプの釣り人に見られる事がありますが、私の中ではアンバサダーを使用するにあたってその様な意識は全く無いのです。

むしろ釣りの純粋な戦力で見れば完全に1軍扱い、右巻き型は慣れの問題で多少の不便がありますが、本気で釣果を狙いに行くならば、多くのシーンで左巻きのアンバサダーを抜擢するでしょう。

(左巻きアンバサダー)

私の中では動画でもよく登場する左巻き改造アンバサダーが、本気の印となります(笑)

遜色無いどころでは無い、カスタムアンバサダーの飛距離

これまで長く釣りを行ってきて、リールの性能で釣果に大きな差が出るとしたら、結局飛距離の部分だけだなと感じますが、

この飛距離という側面においても、カスタム(誰にでもできるレベルの)アンバサダーは現行リールと遜色ないどころか、むしろ凌駕するほどの性能を誇ります。

『アンバサダーは重い物を飛ばすのに向いたリール』という印象が未だにある様ですが、カスタムスプールを装着したアンバサダーであれば、8gもあれば原稿リールを凌ぐレベルの距離を狙う事ができます。

現に、私はアブガルシアのレボシリーズを数台、そしてアンバサダーを数台所有していますが、その中で最も長い距離を投げる事ができるのはアンバサダーの4501cなのです。

ちなみに。アブガルシアのレボシリーズとはこれまで多くのYouTuber達が飛距離測定を行い、ダイワ、シマノのリールにことごとく勝利しているリールですので、それを凌駕するカスタムアンバサダーの遠投性能は本当に凄まじいものがあると思います。

また、アンバサダーの巻き取り長についてですが、ワームでボトムを探る釣りなどであれば巻き取り長が長いハイギヤリールの方が有利となる事が多いでしょうが、私が普段行っているハードルアーの釣りであれば、巻き取り長で釣果に大きな差が出るとはとても思えません。

流石に巻取り長が50cmを切るモデルに関しては『ちょっと遅いな、、』と感じるシーンはありますが、私が多用する4000番台、5000番代のアンバサダーであれば、ギヤ比が5:1前後であってもそもそもスプール系が大きいため、巻き取り長は60センチ台に乗ります。

つまり、巻取りは遅くはなく普通です。

時折巻き感がどうのこうの言う人がいますが、私はアンバサダーの巻き感が悪いと思ったことはこれまで一度も無いので、この言われはなぜ起こるのかは全くわかりません。

どちらにせよ巻感に関しては釣果に影響が出るものでは全く無いので、実釣面で不利か否かの議論に含める必要はないでしょう。

最強カスタムは誰にでも簡単に来る

また、アンバサダーをこれから使い始めようとする方には、『アンバサダーで現行リールと渡り合えるほどのカスタムなんて自分には到底できない』と思っている方が多い様ですが、

誰にでも出来る簡単なカスタムで、アンバサダーの実釣面の不便など全て取り除き、私が使っている物と殆ど変わり映えしないレベルにまで持って行く事ができます。

では、実際にどのパーツを購入し組み込めばアンバサダーが気持ちよく使える様になるか?数あるカスタムパーツの中で最も効果の高い6つを紹介します。これらのパーツを説明書通りに組み込むだけで、アンバサダーは現行リールと戦えるだけの最高戦力となります。

スプール:https://amzn.to/4om72xG(溝が5mmのものを)
マグブレーキ:https://amzn.to/4ofbTRg(右巻き左巻き用があるので注意)
ブレーキブロック:https://amzn.to/48xK4Pr
ベアリング:https://amzn.to/47bhtwW(サイズに注意)
ウォームシャフト:https://amzn.to/4hjpOUg

レベルワインダー:https://amzn.to/4h9O76G

(上記のパーツはアンバサダー4500cのウルトラキャストモデルに適合します。モデルが異なる場合はそのモデルに応じたサイズを選択してください。)

あなたの持っているアンバサダーに、この6つだけを説明書通りに組み込んでください。他のカスタムパーツは必要ありません。たったこれだけで、これまでここで語ったレベルの性能に貴方のアンバサダーが激変します。

また、パーツは効果の高い順に並べていますので、いきなり全てのパーツを揃えるのはコスト面でどうかという方であれば、最初は上から3つのパーツを組み込むだけでも十分な効果があり、8g以上のルアーであれば自由に使う事ができる様になります。

『カスタムに長けた人が使うもの』という偏見を捨てよう

まとめると、アンバサダーは多くのカスタムパーツの登場によって、既に性能ど返しのこだわり釣具ではなく、最高戦力として扱う事ができる素晴らしいリールであるという事。

そして、YouTube上でアンバサダーのカスタム動画を見れば、多くの人が高度な技術の持ち主によってのみ素晴らしいリールへと育てる事ができると誤解している節がありますが、

そんなことはなく、100均のドライバー一本あれば誰にでも上級者が使っている個体と遜色ないレベルのアンバサダーへと大変身させる事ができるという事。

それ以外に、アンバサダーの性能面において重要なカスタムの中で、おそらく初心者では困難であると予想されるものは『マグブレーキの可変システム』くらいだと思います。

マグの可変システムは確かに重要な要素であり、これもまた大きなインパクトを付加できるカスタムではありますが、今回紹介したパーツを組み込むだけでも十分に現代の釣りに通用する一台となります。

もし、あなたが最近アンバサダーの釣りに興味を持ち、様々な情報を物色している段階であれば、心配する必要は全くありません。現代のカスタムパーツはアンバサダー入門のハードルを格段に下げ、誰にでも最高の性能を楽しむ事ができる時代をスタートさせてくれました。


Rio 土肥


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