ブラックバスの夜釣りには、新しい可能性がある

      2025/02/25


今回は、比較的質問の多い“ブラックバスの夜釣り”について書いていきます。

日本では、ブラックバスを夜間の時間帯に狙うのは、あまり一般的ではありませんが、私の場合、自分が行うバスフィッシングの40%が夜釣りです。

1日の予定が終了した後に釣りをするのもありますが、何より夜になるとバスを騙すの難易度が格段に下がるため、私が普段使用しているハードルアーでも、釣果を得やすくなるというのが、

夜釣りをする一番の理由です。

『夜に釣れるバスはデカい』

バスの夜釣りについて、巷ではそんな事が言われていますが、これは決して『夜になるとデカバスが好活性になる』という訳ではなく、

経験豊富なデカバスでも夜なら騙せる。
というのが正確なところだと思います。

どちらにせよ、デカいバスを、特に人的プレッシャーが高いエリアで狙うのであれば、夜のバス釣りは非常に効率が良いと言えると思います。

私の友人であるナマディ氏も、神奈川のハイプレッシャーフィールドである『相模湖』や『相模川』にて、ともに夜の時間帯にグッドサイズをゲットしています。

【ナマディ氏のYouTube】

バスの夜釣りはあまりポピュラーな釣りではないため、ネット上にもその詳しい情報やノウハウが落ちていません。

しかし、バスの夜釣りにおける知識と経験をある程度持っておけば、『ワームでしか通用しない』と言われる様な激戦フィールドでも、

ロマンあるハードベイトでバスをキャッチすることも夢では無くなります。

夜釣りではリーリングはゆっくりの方が良いのか

バスに限らず、夜間のルアーフィッシングを行うにあたり、誰もが一度は疑問を持つのが、

夜はゆっくり動かさないと釣れないのか?

という部分です。

夜になれば当然視界が悪くなるため、魚達も昼間と全く同じ様に獲物を追うことはできなくなります。

そうなれば、それに応じてルアーを巻く速さもコントロールする必要が出てくるわけですが、この巻きスピードに関して、実際にはどれほど気を使う必要があるのでしょう?

この問に関しては、狙う魚種によっても答えは異なりますが、

例えばシーバスであれば夜間でも十分に視界が開けているため、昼間と同じように動かしても問題はないとされています。

ソルトに関してはメバルも同様で、特にリトリーブ速度を落とす必要はないと思います。

ではブラックバスはどうなのか?

海外の調査資料などによると、ブラックバスは夜間でも十分に視界を確保できており、個体によっては積極的に捕食活動を行っていると書かれています。

日本のバス釣りにおいても、『夜間でも昼間と同様のスピードでルアーを動かしても問題はない』という主張もありますが、

私としては、

夜も変わらず見えているなら、『夜にボイルがほとんど起こらないのはなぜか?』という疑問をまず最初に持つのです。

夜間の時間帯もバス釣りを行う人ならわかると思いますが、バスが小魚を捕食する『ボイル』と呼ばれる現象は、夜間の時間に見られることはまずありません。

先に述べた通り、私はバス釣りの40%が夜釣りですが、夜の時間帯にバスの捕食音らしき音を聞いたことは、これまで一度もありません。

ボイルを目撃したことがないという点に関しては、

『寝込みを襲うため、そもそも追いかけっこにならない』

という考え方もできるかもしれません。

しかし、寝込みを襲たったとしても、度重なる夜釣りの中で、捕食音の一度や二度は耳にするはずではないでしょうか。

こう言った理由から、私は、夜間のバスの捕食はあくまで拾い食い程度に過ぎず、俊敏に動くものを夜に捉える能力はバスには備わっていない。と考えています。

実際にクランクベイトやスピナーの『ただ巻き』で釣果が出たこともありますが、シーバスを釣る様な高速リトリーブによって釣果を出して経験は、今の所ありません。

そういったことからも、確実に魚をキャッチしたいのであれば、ある程度ゆっくりとルアーを動かすことを意識した方が確率は高い。

というのが私の考えです。

また、満月の夜はバスの反応が良くなる傾向にありますが、その理由は、やはり水中に入る光量が増えバスの視界が開けるからでしょう。

この点は、カサゴなどのロックフィッシュも同様の傾向があります。

逆に、水中に入る光を遮る『激濁りの夜釣り』時は、全くと言って良いほどバスからの反応を得られなくなります。

ただでさえ視界が効かない夜間の時間に、バスの捕食はかなり制限されてしまうのでしょう。

大雨の日のどちゃ濁りの夜にバスを狙うことはあまりお勧めしません。そんな日は、逆に活性が爆上がりになるナマズを私は狙いに行きます(笑)

夜間の最強のメリットは“魚側の油断”

また、夜間の時間帯に大型のバスが釣れやすくなるもう一つの要因として、

魚側が完全に油断している

というのも、大きな要素であると思います。

魚を飼育した経験のある人ならわかるかもしれませんが、魚は私達が考えているよりも遥かに高い学習能力を持っています。

釣り堀であれば餌の時間や合図も魚達はすぐに覚えるし、釣り公園では閉園直後の時間から魚達の活性が上がる傾向があったりします。

つまり、釣り人が頻繁に訪れるハイプレッシャーフィールドであれば、『夜になれば釣り人達がいなくなる』という事を、魚達は確実に知っていると考えるべきでしょう。

魚達が『この時間は釣り人はいない』と油断している時間帯に狙うことで、昼であったら騙せなかった個体であっても騙すことができる。私はそう考えています。

実際に、私は日没からさらに数時間が経過した深夜の時間帯に、バスが着いているであろうポイントにゆっくりと近づき、ルアーをトレースする。そんな方法で昨年も多くの釣果を上げることができました。

(動画後半はバスの夜釣り)

激戦区において『バスの夜釣り』は非常に重要な選択肢

この様に、ブラックバスの夜釣りに関して幾らかの知識と経験を獲得することで、全国有数のハイプレッシャーフィールドであっても、テレビやYouTubeで見るようなロマン溢れるハードルアーでバイトを誘発できるようになってきます。

『神奈川県でもノーマルサイズの以上のハードルアーでバスを釣りたい。』

そんな事を日々妄想している私にとっては、バスの夜釣りは正に救世主なのです(笑)

もちろん、昼間にド派手なバイトを目撃できれば言う事はありませんが、日本全国そんなに簡単に釣れる場所ばかりではありません。

時には『夜』という環境にロマンの手助けしてもらう。そんな選択肢を持つことも、私たちの釣りライフを豊かにする立派な一つの手段だと思います。


Rio 土肥


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ルアーフィッシングの可能性をもっと開拓すべく、日々様々なルアーを使って様々なターゲットをおかっぱりで狙っています。

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