ズームサファリ ZMSC-665M は最高のロッドである。3年使い込みインプレ
今回はこのロッドについて。
私のお気に入りのロッド、ズームサファリの665Mベイトモデルです。
あまりにも私の期待を上回りまくったこのロッド、購入して既に3年が経ちますが、この3年の間でも釣りを始めた友人達に勧めまくっていました。
今回はこのロッドが気になっている人へ向けて、3年間使い込んだ上での評価をできるだけ詳しく書いていこうと思います。
まず、釣りの現場で使用していて最もこのロッドの素晴らしさを感じるのは、『圧倒的な投げやすさ』です。自重自体は150gあるため『若干重いのでは?』と予想する人もいるかと思いますが、このロッドの重量を上げているのはブランクス部分ではなくグリップ周りです。
コルクのロンググリップを採用しているため、この部分でロッドの自重は上がってしまいますが、手元付近に重量が集中するため、この長いグリップを用いたオーバヘッド、サイドハンドキャストは他の低価格帯のロッドと比べても群を抜いた投げやすさがあります。
穂先部分はしなやかに曲がるものの、バット部分に十分なパワーが備わっているため、オーバーヘッドキャストでの遠投はかなりぶっ飛びます。
しかも、この様なバスロッドは大抵21g付近がルアーウエイトの上限となる事が多いですが、このロッドは28gまでの表記となっており、私も表記通り25gまでをフル遠投の上限として使っています。合わせるリールにもよりますが、私がこのロッドに感じるキャストフィールは以下の通り。
頑張れば投げられる:5〜7g
投げられる:7〜10
気持ちよく投げられる:11〜26
投げられる:27〜30
この11〜26gというのは、私の日頃の釣りではジャストミートなんですよね。ややフィネス寄りな方の場合は5〜15gといった感じだと思うので、このロッドはあまり高い評価を得られないかもしれませんが、ハードルアーがメインの釣りであったり、トータル重量が10gを超えてくるようなリグを使用している方であれば、この竿はど真ん中に当たると思います。
70cmのシーバスも抜きあげたパワー
また、このロッドの曲がりはルアーロッドによくあるファーストテーパーではなく、割と竿全体が曲がるレギュラーファーストであるため、ロッド全体で魚の重さを受け止めます。そのため、大型の魚を抜きあげる際もかなりの安心感がる様に感じます。私は70cmのシーバスを1.5m以上の高さのある足場から抜き上げたこともあります。
私は結構雑な釣りをするタイプの釣り人であるような気がしますが(笑)抜き上げやフッキングなど様々なシーンで『折れなさそう』という安心感を持たせてくれるロッドです。
(相模川での使用時)
1万円台には到底見えないエンジ色
様々な動画やブログで語っているように、私は釣具はまず見た目が好みであるかどうかを最重要視していますが、このZMSC-665Mは深みのあるエンジ色で塗装されているため、『3万円です』と言われても全くおかしくない高級感ある見た目をしています。
その配色は、4万円を超えるツララのモレーナ53と近しいものであり、アブガルシアで言えばアンバサダーやレボシリーズなどモンスターを狩りそうな雰囲気のリールとは相性抜群です。
唯一の欠点を補う方法
1万円という価格帯から考えればこれ以上のロッドが他にあるのか?と思うほど素晴らしい竿なのですが、唯一欠点を挙げるとすればそれはガイドリングがOリングであるため、PEラインの抜けがそれほど良くない点でしょう。
しかし、この点はトップガイドをSICかトルザイトのものに変えて仕舞えば、全く問題なくPEラインも使用する事ができる様になります。
私が購入したのはこちらのガイドです。https://amzn.to/3CqPGxm
ナマズはシーバスなど、PE使用を想定されている方はトップガイドだけ交換すると、ラインの寿命を長くできるのと、キャスト時の抜け感も少々良くなります。
日本の岸釣りにドンピシャリ
ここまで書いた特性を総合的に評価して、ZMSC-665Mは日本で最も身近なブラックバス、ナマズ、シーバスを狙う釣りのど真ん中を突いたベイトロッドだと思います。長さ、硬さ、調子、全てに偏った癖がなく、それぞれのレベルが高いです。つまり、ZMSC-665Mは
これ一本で様々な種類の釣りをこなしたい。
という人が手にするべきパックロッドだと思います。
ロッドそれぞれに専門性を求め、役割を細分化させるタイプの人には向きませんが、『これ一つでどこへでも!』というフィッシングスタイルがカッコ良い!そんなタイプの人であれば、このロッドに私が受けた感動に共感して頂けるでしょう。
最後にZMSC-665Mを使った釣行動画を貼っておきます。
という訳で、今回は私が惚れ込み3年か使い続けているズームサファリシーリーズZMSC-665Mの使い込みインプレッションを書かせて頂きました!