レボの第4世代はアブガルシア最強のベイトリール
2024/11/26
今日はアブガルシアのレボシリーズについて。
レボと言っても最新機種である第5世代ではなく、その一つ前の第4世代についてです。
私はアブガルシアのベイトリールがフルマックスで大好きなんですが、最新モデルの「レボファイブ」は今の所一つも購入していません。
理由は第5世代のデザインにはあまり魅力を感じないというのもありますが、
現在所有している第3、4世代のレボに何一つ不満を感じていないと言うのが1番の理由です。特に、これまで発売されたレボシリーズの中で、第4世代は最高の傑作だと思っている程なので(笑)
だから今日はレボの3と4の世代、特に4世代についてについて語っていきます。
レボ第4世代は何が素晴らしいのか
YouTubeでも度々発言しているように、私は道具の見た目の好みを非常に重要視しています。この点で言えば、レボ3と4は本当に私の好みにドンピシャ、『アブガルシアのリールかっけぇぇ』と、最初に思わせてくれたシリーズです。
(これはレボブラック10)
見た目に関してはレボの3と4にはもう何も注文はありません。最高です。ただ、機能面で3は4にやや劣るため、総合点で『第4世代最高』ということになります。見た目に関しては双方一切の文句なし。
その見た目という点に関しては、現在の最新版である第5世代シリーズは、前作までの様な『これぞアブガルシア!』という魅力が欠落してしまいました、、
シマノやダイワっぽいデザインに寄せているのでしょうか?従来のアブガルシアらしい独特の高級感が薄れ、競合メーカーに迎合してしまったように思えるのです。
ここが、私が『第5世代よりも3、4世代の方が良い』と思う最初の理由です。
第3、4世代には『アブガルシアらしさ』が満載で、特に私が贔屓にしている「ブラック10」と「ブラック9」は、レボシリーズの中で唯一?フルメタルボディを採用しており、高級感が溢れまくっております。
釣り場でリールを使うたびに「やっぱりカッコイイな!」とテンションを上げてくれる。それが、レボの3、4世代です。
『インフィニブレーキ』という傑作
特に、レボ4世代は機能面においても非常に優秀です。
まず、レボ特有のブレーキシステムといえば、インフィニブレーキですが、これが本当に画期的。
IBは従来の主軸であった延伸力ブレーキと、マグネットブレーキの両方を同時に使う事ができる画期的なブレーキシステムであり、キャスト序盤は遠心とマグネットの両方でブレーキをかけ、遠心が切れた後半にマグネットブレーキだけがうっすら残るように設定されています。
このシステムにより、キャストにとてつもない安定感をもたらすだけでなく、2種類のブレーキを自在に設定できるため、とてつもなく幅広いルアーのキャスティングを網羅する事ができます。
このインフィニブレーキシステムは第3世代のベイトリールにも搭載されているのですが、第3世代はレベルワインダーやクラッチの機能がやや第4世代に劣るため、トータルの機能面では第4世代がやや優勢と評価させていただいています。
何れにしてもインフィニブレーキシステムはバックラッシュ耐性においてはピカイチです。初心者〜中級者くらいまでの方には特には、特にお勧めできるブレーキシステムです。
隠れたレボの主役『マグネットブレーキ』
また、いくつかのレボシリーズにも搭載されているマグネットブレーキは、構造がシンプルであるため比較的軽視されている空気感がありますが、
使い手のマグネットブレーキへの理解度次第では、他社も含む全てのベイトリールのブレーキシステムの中でも、最強のブレーキシステムだと私は思います。
これは決して大袈裟な話ではなく、実際にYouTube上で様々な方がベイトリールの飛距離テストを行なっていますが、シマノのDCブレーキなど他社の様々なリールを飛距離勝負において尽く打ち負かしているのは、
このレボのマグトラックスブレーキシステム、もしくはインフィニブレーキの遠心力ブレーキをオフにしたブレーキシステムだからです。
誰のどの動画においても、散々『飛ぶ!』と宣伝されまくっているDCブレーキが足元にも及ばないのを見ると爽快な気分になりますが、日頃からアブのマグブレーキを使っている人からすれば、予想通りの結果でもあります。
アブに限らず、そもそも固定式マグネットブレーキは、マグネットの厚さ、個数を調整することで、自由自在にそのブレーキカーブの変動を操作する事ができます。
バス釣り界のレジェンドである村田基さんが
『マグネットブレーキは一定の強さが維持される』
と、完全に間違った知見を発信し続けているがために、多くの釣り人が『マグは飛ばない』と誤解をしていますが、本来固定式のマグネットブレーキこそ、最も自由にブレーキ力の変動曲線をコントロールでき、圧倒的な飛距離を叩き出せるブレーキシステムです。
誰か村田さんの勘違いを訂正してあげてください、、
まあそれは良いとして、だからこそ私は、数あるレボシリーズの中でもマグネットオンリーのブレーキシステムであるブラック10を贔屓にしていますし、他の機種にマグネットブレーキを移植してまで使っていたりもするわけです。
ただ、マグネットの厚さや個数をどうすれば、ブレーキカーブがどうなるのか?を多くの釣り人は知らないため、その性能を最大限発揮させられず、『村田さんの言うとおり大した事はない』と評価されてしまうのだと思います。
私からすれば、『調整がバッチリ決まればこれを超えるブレーキシステムはない』と言うほど、最強のブレーキシステムだと思います。
容易に改造ができる素晴らしさ
また、アブガルシアのリールは多くのパーツに互換性があり、リール同士のパーツを入れ替えることで自由自在に好きな機能を組み込むことも、その機能自体を強化する事もできます。
特に、信じられない数の機種が出ているレボシリーズでは、ギヤ、スプール、ブレーキシステム、ハンドル等、組み替えができるパーツが無限に存在します。これによって、世界に一つしかない機能を持った自分だけの機能を備えたベイトリールを作り出す事も容易にできるのです。
この『カスタムを楽しむ』という文脈において、レボシリーズは他のリールと比較しても群を抜いています。これほど様々なパーツが移植、交換できるリールは、他にはアンバサダーシリーズしか存在しないのではないでしょうか。
(日々新しいアイデアを組み込み続ける楽しさ)
そうやって試行錯誤し育て上げたリールは、釣り場でキャストをしているだけで『やはり俺のリールは素晴らしい!』と、釣りにおける楽しさを数段階も高めてくれるのです。
日本で設計されたレボ5に期待
レボシリーズの中でも、日本国内で設計、開発された日本独自モデルは特におすすめです。
ブラック9、ブラック10やレボEXD、alcといった日本設計のモデルは、日本の釣りニーズを細かく反映しているだけでなく、他のレボシリーズの機種と比較しても非常に優れた性能を持っていると感じています。
なので、レボ5が登場した今どれだけの人が興味があるかわかりませんが(笑)第4世代あたりのレボに興味がある人がいれば、日本で設計された機種がおすすめです。日本のアイデアや技術が挟まることで、一段進化した使い心地があります。
先ほど『レボ5を購入する予定はない』と書きましたが、もし、今後日本で設計されたレボ5が発表される事があるとしたら、これに関してはぜひ試してみたいなと思います。
現在レボ5はほとんど話題にならず、各所のレビューでも高い評価を受ける事ができていませんが、市場の反応を踏まえて、ピュアフィッシングジャパンが、再び「これぞアブガルシア!」と感じられるレボ5機種を開発してくれることを期待しています。
レボ4を超える第5シリーズが出現するまでは、最高のリールとしてレボ4を使い続けていこうと思います。
釣行時に使用している仕掛けや釣り方に関しては、当サイト内にある『魚種別釣れる構造』に記載しています。一読するだけで後の釣果にかなりの違いが出てくると思いますので、興味のある方は目を通していただければと思います。
魚種別釣れる構造→https://kishitsuri.com/1515-2/