相模川でもバスをロマンルアーで釣る方法
2025/02/06
私がこれまでバス釣りをしてきた中で、最も釣果を得る難易度が高いフィールドは、間違いなく神奈川県の相模川だと思います。
私は以前から『カッコ良いルアーで釣りたい!』と主張していますが、そのカッコ良いルアー達のほとんどは相模川の天才バスのは通用しません。
しかし、そんな中でも何とか『これで釣りたい』と思うハードルアー(通称ロマンルアー)でバスを釣ることができないものか?私はこれまで様々な方法を模索し、トライアンドエラーを繰り返してきました。
今回は、まだまだ暫定的ではありますが、そんな私が導き出した『相模川でもロマンルアーで釣る方法!』について、私のわかる限りのことを書いていこうと思います。
※ロマンルー=自分が『これで釣りたい!』と思うルアー
釣り人と無縁な暮らしをしているバスを探す
まず、相模川のバス達は毎日あまりにも多くのルアーを目にしているため、ルアーや釣り人という存在を完全に理解しているという前提に立つことが重要です。
私は自分の家で複数匹の魚達を飼育してい流のですが、どの魚種であっても
餌をくれる人
餌やりに使う箸
餌は冷蔵庫にあること(水槽から見える)
これら全てを1〜2ヶ月以内に学習して覚えることができます。
また、時折針を外したルアーで水槽の魚達と遊んだりもしますが、ほんの数回ルアーで遊ばせれば、それが餌ではないことを学習し、魚達はすぐにルアーに反応を示さなくなります。
これほどの高い学習能力を持っているのだから、1日あたり何回もルアーを見せられている相模川のバス達は、あらゆる種類のルアーをすでに知っていると考えるのが最も自然でしょう。
そんな英才教育を施された天才バス達を、ワームではなくロマンルアーで釣るとするなら、
オカッパリから届かないエリアから移動してきたばかりの無知なバスを狙う事。これが最もバスにロマンルアーを食わせる最良の方法です。
相模川のバスがどれだけ多くの釣り人に教育されていようと、それはあくまでオカッパリポイントからキャストが届く範囲の魚に限定されます。
どれだけ足場の良い川であっても、オカッパリができる範囲というのは河川の50%以下です。その他のエリアに生息する魚であれば、どれだけ激戦区の川であっても、必ず釣り人と縁のない暮らしを送っている魚は存在します。
ロマンルアーでの釣果を狙うなら、この魚に狙いを絞るのです。
魚の移動が起こるのは水位変動時
そして、魚の移動が最も活発に行われるのは、大きな水位変動が起こった時です。大雨による大増水はもちろん、堰の調整によって起こる大きな水位変動は多くの生き物の移動を促します。
このタイミングを狙い撃てば、普段であれば絶対にバイトを取ることができないロマンルアーでも、バイトを誘発できる可能性が出てくるのです。
以下の動画はイヴォーク2.0で相模川スモールを釣りあげた際の映像ですが、まさにこのタイミングを狙いました。
私はこの時初めてイヴォーク20で相模川バスを釣る事ができましたが、このルアーを選択したのは前日の雨でかなり水位が上昇していたことが1番の理由です。
普段ではロマンすぎるとボックスに留まっているルアーでも、魚の移動のタイミングを抑えればワンチャンスを狙えます。
釣り方のついて
次は具体的な釣り方についてです。まず、ロマンルアーを使って相模川のバスを狙う際に重要な視点はいくつかありますが、その中でも特出して高い重要度を誇るのは、
バスの判断を阻害する要素です。
いくら水位変動でスレ度の低いバスへアプローチする事ができたとしても、そこはあくまで相模川、彼らが相対的に賢いバスであることは変わりがありません。
なので、水位変動でプレッシャーのかかっていないバスに対しても、アプローチには彼らの判断を阻害する要素をなるべく多く盛り込む必要があります。
それは環境的な要因であったり、私達の技術的な要因だったり様々なモノが考えられますが、ルアーをよく知る彼らの判断を何かしらの方法で邪魔して行く必要があります。
視界が利かないエリアでさらに見にくいルアー
例えば、魚の判断力を鈍らせる代表的な要素は『濁り』や『闇夜』だと思いますが、こういった環境下をセレクトするだけでなく、さらに視認性の低いカラーでの釣りを展開するといった工夫も考える事ができます。
一般的には視界の利かないポイントではバスがルアーを見つけ易くするため、通常時よりもハイアピール系のルアーで釣りをするべきとされていますが、
相手が爆スレの天才バスだった場合、視界に利かない状況下であっても、さらに見えにくいルアーをセレクトする事で、よりルアーの実態を把握させない様にしていく事がおすすめです。
視界の効かない夜に視認性の低いルアーを投入すれば、バスにルアーを発見してもらえる確率は一気に下がります。しかしせっかく興味を持ったバスに見切られやすい状況を作るよりはマシです。
激戦区のバス釣りは、ルアーに気がついてもらうよりルアーの存在に気がついたバスを騙すことの方が重要であり、私は比重を傾けるべきだと思っています。
そのため、私は強い濁りがや言った状況や夜の釣りにおいても、まずはゴースト系や濃い赤系をセレクトし、一通り攻め終わった後に徐々にハイアピールなものに変えていく様にしています。
以下の写真は、私が初めて相模川でデプスのイヴォーク1.2でバスを釣った時の写真ですが、『濁り&夜』の状況下において、暗闇では最初に見えなくなるとされている『赤』をセレクトしました。
(魚の視界が鈍る条件下でさらに見えにくいルアーを使う)魚の判断を阻害する環境は、闇夜や濁り以外にもフィールドにはいくつも存在します。強い流れ、サラシ、ディープの闇などが代表的でしょう。
魚の判断を邪魔する要素をなるべく多く複合させる。それが、相模川バスをロマンルアーで釣るための最重要ポイントです。
あとは信じて投げ続けるのみ!
移動のタイミングを抑え、できるだけ魚の判断を阻害する要素を沢山盛り込む。
ロマンルアーでもバスに口を使わせる方法は数多く存在するとは思いますが、私が相模川で意識しているのはこの二つだけです。
あとは抜擢したルアーを信じて投げ続けるのみ。どんなルアーも釣れるまで投げ続けられるのなら、必ず釣果を上げる事ができます。そして、このブログのコンセプトでもあるように、そのルアーが投げているだけで楽しいルアーであるならば、全ての条件が出揃うそのタイミングを楽しく待つ事ができるでしょう。
というわけで、相模川でも勇気を出してlet’sロマンルアー!