一体誰が言い出した?『カサゴは夜行性』
カサゴハンターの皆さんこんにちは(笑)
私は最近かなりのカサゴハンターな感じになっているので、またカサゴについて書いていきます。テーマはカサゴの時間帯や場所における行動の変化について。
‘‘カサゴは夜行性’’インターネットやら雑誌やらでカサゴ釣りの情報にアクセスすると、必ずと言っていいほど出てくるフレーズ(情報)です。しかし、一体誰が言い出したのやら、実際に水中でカサゴを観察したり、様々な条件下で釣行を繰り返せばわかりますが、
カサゴは全く夜行性じゃないです。 (完全に主観ですが)
当然、私達人間も皆朝に起きるわけでは無いように、カサゴの習慣にもかなりのバラつきがあるわけですが、実際に観察をしてみる限り、やはり夜に寝て昼に捕食活動している個体が多い様です。
にも関わらず、巷で『カサゴは夜行性だ!』という認識がされているのは、カサゴは常に天敵の視界に触れないよう行動するという習性を持っており、日中は障害物が多く、非常に根が複雑なエリアで狩りを行っているためでしょう。
根の複雑なエリアで狩りをするならば、当然私たちが仕掛けを投げ込み易いフラットエリアでは釣れなくなる。
逆に、視界の悪くなる夜になれば、わざわざ物陰に隠れる意味は薄くなるため、一部のカサゴは岩陰を離れフラットエリアに出て来ます。
この一部のカサゴが、釣り人達によって釣り上げられ、『やっぱり夜行性か!!』と解釈されるわけです。
簡単に表すと、カサゴの行動パターンは以下のイラストの様。
(昼と夜での行動パターンの変化、❌印はカサゴを指しています)
夜の方が居場所が分散するだけであって、活性自体は昼間の方がはるかに高いです。
『ポツポツ釣れる』様になるだけ。
私の経験上、数多くのカサゴを釣り上げる手段として一番有力な方法は、根が超複雑なエリアを昼の時間帯に釣ることです。
夜、住処を離れたカサゴを釣るのでは、頑張ってもやはり『ポツポツ、、』程度。昼の穴釣りや、磯場でのスライドブラクリ釣法の様に入れ食い状態には絶対になりません(少なくとも神奈川では)。
つまり、根掛りを嫌ってフラットなエリアばかりで釣りをすれば、釣果を大きく伸ばすのは困難ということになります。10匹以上、文字通り『大漁』を目指すために重要なのは、
活性の高い昼間にカサゴの住処(複雑な障害物)まで餌をブチ込むこと。
『いくつ仕掛けを失ってもいいぜ!』と、安上がりの仕掛けを組み、強力な根掛り対策を施し、複雑な地形を攻め続ける。(テトラの中、磯場や海藻密集地帯でも構わず遠投!)
それがカサゴ釣りにおける『大漁』の秘訣。
以前紹介したスライドブラクリなどの仕掛けを用いれば、相当根の深いエリアでもそこまで仕掛けをロストすることはありません。ちなみに、道糸にPEラインを使用することでさらに根掛りを少なくすることもできます。(糸が伸びないため岩の隙間に入り込みにくい)
超ハイレベルな根掛り対策を施し、『お前は仕掛けを無くしたいのか?』と突っ込まれそうなジャングルポイントを狙いまくりましょう。
びっくりするくらい釣果を伸ばすことができますよ!
注意※(このブログ記事はあくまで傾向を書くもの出あって、『不変の真理』であるという解釈はしないようにお願いします。時折『あなたの否定していた方法で釣れましたけど?』という非常に興味深いコメントをいただきますが、私としては『当たり前だろ』という感想しか出てきません)
釣行時に使用している仕掛けや釣り方に関しては、当サイト内にある『魚種別釣れる構造』に記載しています。一読するだけで後の釣果にかなりの違いが出てくると思いますので、興味のある方は目を通していただければと思います。
魚種別釣れる構造→https://kishitsuri.com/1515-2/