レボ第3世代で最新リールと渡り合おう【アブガルシア】
2025/10/11
以前、アブガルシアのレボシリーズについて第3と4世代が最高であるといった記事を書きましたが、今回はその続編的な記事で、レボの第3世代にフォーカスして語っていきたいと思います。
レボの第5世代が出ている現在、いったい誰がこんな記事を読むのかとも思いますが、、、『レボの第3世代にも興味がある』という非常に珍しい種の方が居ましたら是非読んで行ってください(笑)
(レボ第3世代)

レボ3に現行リールと遜色ない機能を付加する
まず、以前に私が『レボは3と4世代こそ最高』と語ったのは、3は最高のデザイン、4は最高の機能を持ち合わせているからです。つまりレボ3は4と比べ本当に少しだけですが性能に劣っている。
しかしながら、私は見た目がドンピシャ好みの道具においては、カスタムを施してでも一軍タックルにぶち込みたい。そんな釣り人ですので、
今回はレボ3の性能面の課題をカスタムによって克服し、最強の一軍タックルとして迎えようという企画であります。
『カスタム』なんてちょっと大袈裟な書き方をしましたが、行なった作業は100均で買える工具などがあれば誰にでも簡単に行えるレベルのものですので、興味がある方は是非今回の記事を参考にトライしてみてください。
というわけで早速本題、
まず、私が『最高の機能を誇る』と絶賛するレボ4と、レボ3の機能間での違いで重要なものは、
レベルワインダー
だた一つであると私は思っています。
レボ4は3と比べ、レベルワインダーとスプールの距離が伸び、キャスト時のラインの摩擦抵抗が大きく軽減されていますが、キャスティング性能において、大きな影響がある変更点はこれだけです。
もちろん、レベルワインダーの位置がキャストフィールに大きな影響を及ぼすことは間違いありませんが、その他の機構を少しづつカスタムし機能を向上させてしまえば、レベルワインダーというレボ3の弱点を十分にカバーすることが出来ます。
マグトラックスブレーキシステムへの変更
というわけで早速カスタムの内容へ。
まず初めに、全てのベイトリールのキャストフィールに多大な影響を及ぼすブレーキシステムに手を加えていきます。
レボシリーズのブレーキシステムはインフィニブレーキ、マグブレーキ、遠心力ブレーキの3つのブレーキシステムのどれかを採用していますが、
飛距離という意味において、最も優秀なブレーキシステムはレボのマグネットブレーキシステムであるマグトラックス2、もしくは3のシステムです。
レボ3で現行リールと渡り合うほどのキャストフィールを望むなら、ブレーキシステムはこのマグトラックス一択だと思います。
現在、私の所有しているレボ3に搭載されたブレーキシステムは
ブラック9→インフィニブ
レボロケット→インフィニ
レボプレミア→遠心力
であったため、このブレーキ機構を全てマグネットブレーキに入れ替える必要があります。
【マグトラックス2に変更】

オークションサイトでマグトラックス2のブレーキユニット(4000円くらい)を購入し移植したところ、やはり飛距離が大きく伸びました。
ブレーキシステムの移植はとても簡単にできるため、レボ3を原稿リールレベルまで育てたい方はまずはこのチューニングをすることをお勧めします。
もし、手先が不器用でリールを全くいじることが出来ないという方は、初めからマグトラックスシステムを搭載した機種を購入すれば大丈夫です。
例えば、レボパワークランクなどは初めからマグトラックス2のブレーキシステムが搭載されたモデルだったと思います。
レボのマグトラックスシステムがいかにずば抜けたブレーキシステムであるか、偶然にも最近YouTubeで実験をしている方がいましたので、その動画も貼っておきます。
動画では、ブレーキシステムを入れ替えただけ30gのメタルジグの飛距離が20m近くも変わっています(笑)
劇的変化、スプール重量の最適化
ブレーキシステムを変更したら、次はスプール重量の調整を行いました。
前述した様に、レボ3はキャスト時のラインの摩擦抵抗がやや大きめになるため、この抵抗に大きな影響を受けない程度の推進力がルアーには求められるわけですが、
使用するルアーを重くするという以外にも、
スプールの重量を上げる事でも、ルアーの推進力を向上させることが出来ます。
一見、ベイトリールのスプールは軽い方が飛距離が出るように思われるかもしれませんが、しっかりとスプールを回すことができる範囲内であるならば、スプールは重い方が飛距離が伸びる場合が多いです。
軽いスプールは最初の周り出しがスムーズになる分、スプール自体がブレーキの影響を受けやすく、キャスト後半に失速しやすいという特徴があります。
レボ3の場合、スプールにラインを巻いた状態で18g以上の重量があった方が、多くのルアーのキャストにおいて飛距離が伸びやすくなる事がわかりました。

もちろん、最適なスプール重量は使用するルアーによっても変わりますが、バスフィッシングで一般的に使われる10〜20g程度のルアーにおいては、スプールにラインを巻いた状態で18〜24gの範囲が最も良いキャストフィールを得ることが出来ます。
軽いスプールを使えばキャスト後半はスプールの回転力が低下し始め、ルアーがラインを引っ張っていく形になりますが、スプール重量を上げることでキャスト後半もスプールは自分自身で回転を維持することができ、
ルアーに引っ張られるのではなく、最後までスプールがルアーを押し出す形を維持することができるようになり、ライン放出時の摩擦抵抗を極限まで小さくすることが出来ます。
以下の動画は私がレボ3のセッティングを行った時のものですが、スプール重量を3gアップさせただけで大きな変化が生じています。
もちろん、厳密には同じレボ3でもどの機種を使うのかによって最適なスプール重量は異なるはずです。レボ3のセッティングそ行う際は、様々な重量のスプールを試し最も飛距離が出るスプール重量を探してみてください。
それと、動画の中でも語っていますが、スプールの糸巻き量の変動でもキャストフィールは大きく変わります。
70mを超えるようなスーパー遠投を行うのであれば、スプールめいっぱいのラインを巻いた方が良いと思いますが、10〜60mの距離感であればラインを目一杯巻かない方が飛距離が伸びることが多いです。
なので、一通りセッティングが終わったら、ぜひご自身の釣りに最適化された糸巻き量も探してみてください。私のブラック9であれば、スプールエッジから3mm程度糸を減らした状態が最も安定して長距離キャストを投げることが出来ました。
フィネスリールとしての使用は厳しい
マグブレーキ化、スプール重量の調整、糸巻き量の調整、
この三つを最適な状態にセットすれば、実釣性能において現行のベイトリールと遜色の無い飛距離と、キャストフィールを得ることが出来ます。
ただ、先にも述べた通り、レベルワインダー間の摩擦抵抗はレベルワインダー自体を交換するというハイレベルなカスタムそしなければ改善が見込めないため、
レボ3は『軽いルアーを遠くへ飛ばす』という用途で良いキャストフィールを得ることは困難だと思います。
なので、レボ3を現役で使用したいのであれば、フィネス利用ではなく、10g以上のルアーを使用する釣りの専門機とするのが良いでしょう。
ちなみに、10g以上とは『10gあればなんとか飛ばせる』というのではなく、『10gあれば何の問題もなく快適に飛ばせる』という意味ですので、使用するにあたり投げ難くさは全くありません。
以下の動画はレボ3の数機種を使った実釣動画ですが、とてつもなくスムーズなキャストフィールを実現しているのがキャスト時のスプールの回転音から解るかと思います。
動画準備中
近年はレボ3を使っている方と現場で出会うことは全く無くなりましたが、だからこそ私はこのリールへの愛着が強くなっています(笑)
現在、『レボ3かっけぇぇ!』と思う方が日本にどれだけいるかはわかりませんが、その数少ないであろう変わり者の方々のために、今回の記事を書いてみました(笑)
Rio 土肥
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