嘘をつくな、夜釣り禁止の闇
先週ナマズ釣りをしていた時にお会いしたナマズアングラーの方がいたのですが、会話の中でその方から『仕事帰りしか釣りができないのでいつも夜釣りなんですが、夜釣りは本来ダメだからあまり堂々とSNS上げられないんです、、』という話を聞きました。
え?この川は夜釣り問題ないですよ?
と、そのフィールドにおいてナマズの夜釣りはルール違反では無いといった話をさせてもらったのですが、確かに内水面の夜釣りに関する規則は、あまり広く知られていない事が多い、、
そんなわけで、今回は淡水の釣りではグレーとされがちな夜釣りについてもう一度情報を整理して纏めよう、そんな事を思い立ちました。
せっかく忙しい日々の中で時間を見つけて釣りを楽しんでいるのに、ルールに詳しくないというだけでコソコソ釣りをしなきゃいけなかったり、知らぬうちにルール違反してしまったら損しかありませんからね。
僕は、どんなに時間が無くても、釣りに繰り出そうと日々頑張る夜型アングラーを心の底から応援しています。
✔️ほとんどの人の言う『夜釣り禁止』は、実際のところ間違っている場合が多い
神奈川県では芦ノ湖など、ネットで規則を調べれば明確に「夜釣り禁止」と書かれているフィールドがあります。
しかし、その他のフィールドに関しては、明確に夜釣り禁止とされている場所は、僕の知る限りそれほど多くありません。(厳密には各フィールドの規則を確認してください)
なぜなら、往往にして河川というのは「夜釣り」という行為そのものを一律に禁止しているのではなく、漁協が管理する魚種の「遊漁」を制限している場合が殆どだからです。
『釣り』ではなく『遊漁』という言葉を使っている。この2つの言葉にはどのような違いがあるのでしょうか?
遊漁とは、一般的に営利を目的とせず、水産動植物を採捕することを指します。
そして、漁協が定める遊漁規則は、主に共同漁業権の対象となる水産動植物の採捕について定めたものです。
例えば相模川であれば、遊漁規則の対象となる魚種が明確に記載されています。

(対象水産物の記述)

(夜釣りに関する記述)
規則全文を見たい方はこちらをどうぞ→相模川における遊漁規則
相模川であれば規則に記載された『やまめ、いわな、にじます、あゆ、うぐい、おいかわ、ふな、こい、うなぎ、手長えび』以外の魚種に関しては、漁協は採捕における権限を一切持っていません。
つまり、相模川では夜にナマズを狙うアングラーが少なからず存在しますが、漁協が管理を行なっていないナマズやブラックバスに関しては、夜間に狙うことに問題は全くないという事になります。
これらの遊魚に設定されていない種の魚を夜釣りで狙って良いかどうかは、実は『立ち入り禁止』などといったその土地のルールに委ねられる場合が殆どです。
漁協には釣り行為そのものを禁止する権限はなく、自分達が遊魚と定めている種の扱いにのみ権限を持っています。つまり夜間にナマズやバスを狙おうという方が注目すべきなのは、
夜間に釣りという行為を行なって良いか否かの、その土地のルールです。
漁協の権限が及ぶエリアといえば中々広大になりますが、多くの場合でナマズやバスは含めれませんので、そもそも釣り行為が禁止されているエリアであったり、立ち入り禁止といった土地のルールが設定されていなければ、全く問題はありません。
✔️『ニジマスや鮎も釣れる可能性がある』という主張
また、遊漁券の購入義務があるか否かの議論の際にはよく持ち出されるのが、『バスを釣っていてもニジマスや鮎がかかる可能性はあるので遊漁券を購入しなければならない』といった主張です。
実際僕もナマズ釣りをしていた際に漁協の人にナマズ釣りでも遊漁料を払わなければならないと言われた事がありますが、これは十中八九嘘による不当請求と考えて大丈夫です。
なぜなら、もしこの主張が正しいとするのなら、アングラーがどの魚種を狙っていたとしても、全魚種の遊漁券を購入する必要がある事になってしまうからです。
ネット上には実際に警察に確認を取った人もいる様ですが、『対象魚が極めて高い確率で釣れる方法でないなら遊漁料は払う必要がない』と言われたそうです。
また、この部分に関して僕自身が警察などに確認を取った事はありませんが、理屈上完全に筋が通っている話なので確認の必要すら無いという判断を僕はしているという事です。(間違いがあればご指摘ください)
なので、夜釣りに関しても、遊魚に指定された種が釣れる可能性があるからといって、夜間のナマズ釣りを躊躇する必要は全く無い。これが僕の判断です。
✔️遊漁規則を読み、フィールドの規則を確認
このように、内水面のルールは海に比べて複雑であり、グレーな扱いを受けることも少なくありません。
しかし、ルールを調べるという、ほんのひと手間をかけるだけで、僕らの釣りライフの可能性は大きく広がります。
それだけでなく、「本当はグレーな釣りなのかも……」という不安を抱えることなく、堂々と夜釣りを楽しめるようになるはずです。
近年、忙しいことが当たり前になっている日本社会。
そんな中でも、仕事帰りになんとか時間を見つけて釣りを楽しんでいる人がたくさんいることは、定期的に夜釣りをする習慣がある僕にはよく分かります。
そんな超多忙な隙間時間アングラーの方々に今回の記事が届き、今後、堂々と夜釣りを楽しめる人が増えたのなら、この記事を書いたことはすごく意義深いものになるなぁと、ここまで書いて非常に満足しています(笑)
僕は、
「どんなに忙しくなろうと、俺から釣りを奪うことはできない!」
と、時間と眠気と戦い続ける誇り高きアングラーを、心から応援しています。
あなたの夜釣りを一方的に批判してくる人がいたら、ぜひこの記事を見せて、ルールについて説明してあげてください。
「俺の夜釣りに問題はない」と。
もちろん、それを言うためには、自分自身がルールを正しく理解していることが大前提です。
今回は相模川水系を例に、内水面の夜釣りについてお話ししましたが、遊漁規則は各水系によって異なります。
夜釣りを行う際には、必ず対象となる水系の遊漁規則や都道府県の漁業調整規則、そしてフィールドごとのルールを確認するようにしてください。
そのひと手間をかけるだけで、あなたの夜釣りライフはもっと堂々と、もっと楽しいものになるはず!
Rio 土肥のYouTue
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